びぼうろく 

V6のことを中心に、好きなものについて書いています。

自担が結婚した時の回顧録と23年目に入った6人への願い

自担の結婚を知った時、私は学校にいた。高校最後の定期テスト前で、教室に残って勉強していたのだ。私以外にも2人のクラスメイトが勉強していた。

少し集中力が切れてきて、ちょっと休憩しようと思い、携帯を手に取った。

開いたのは確か、Twitterだった気がする。(記憶が曖昧)

タイムラインがやたら誰かの何かを祝っていた。フォローしている人の中には、V6以外にもジャニーズの他のグループを掛け持ちしている人もいるし、まったく別ジャンルを好きな人もいるんだけど、どうやらみんながおめでとうと言っていることは、V6に関することのようだった。

 

この時点でもしや、とは思った。思って、検索して、案の定だった。

 

自担が結婚した。

 

「え?」気づいたら思いっきり声に出してた。そこそこのボリュームだった。放課後の教室にやけに響いた。そりゃそうだ、3人しかいないもん。

残ってた子のうちの1人が、何があったのか聞いてきた。

「長野くんが、結婚した」

その子は女性アイドルのファンなので、多分私の声のトーンと表情(どんな顔をしていたかは自分ではわからないけど)から、色んなことを察してくれたんだろう。まさに「あっ(察し)」って感じの顔をしていた、気がする(記憶が曖昧)

「…そっか、……そっかぁ」

そう呟いて、私は勉強に戻った。

 

なんともいえない感情だった。びっくりはした。けど、それとは違うもう一つの感情があった。「悲しい」とか「辛い」といったものではない。ただ、自分で思っていたよりも、祝福の気持ちがすんなり出てこなかった。自分の好きなアイドルが結婚すると、こういう感情が生まれるんだな、という感じ。

 

家に帰ると、結婚の報告が書かれた会報が届いていた。

それを読んで、ようやくプラスの感情が湧いてきた。

 

その会報は、あまりにも素敵な施しだった。彼らしいデザイン、彼らしい言葉。もちろんこの「らしい」というのは、あくまでいちファンが思う「らしさ」だけれど。それは虚像なのかもしれないけれど。

あ、私この人のこと、好きでよかった、って思った。

 

でもベスアは観ずに録画した。テスト前だし、受験生だし。自分の気持ちに整理はついてないし。いや、整理も何もないとは思うんだけどさ。びっくりしたこと、好きでよかったなと思ったことははっきりしたんだけど、その間の感情が分かんなくて、はっきりさせたかったから、自分以外の人が彼の結婚についてコメントするであろう場面は見ないでおこうと思った。

というか今もまだ観ていない。なんとなく何があったかは知ってるけど、すごく素敵な時間だったんだろうと思うけど、でも、あの日に観なくても良かったかなとも思う。

 

んで、じゃあ結局、結婚を知って、びっくりして、そこから会報読むまでの間の感情はなんだったかって考えて。

結局、「寂しい」って言葉が一番しっくり来るのかな。好きなタレントの、パブリックとプライベートの境界がはっきりとした。いや独身のタレントにもプライベートはあるんだけど。

実際私、前に一回、結婚された相手の方との報道が出た時は「マジかよ〜ヒュ〜」みたいな感じで割とお気楽だった。そもそもスキャンダルのイメージがない人だし、なんなら待ってました、くらいの気分だった。

でも結婚したことで、はっきり「夫」としての顔を持つ。芸能人のプライベートに踏み入る気はさらさらない。でもやっぱり、疑似恋愛とまでいかなくても、彼は私にとっては異性だから、「男性としてかっこいいな」と思っていたから。オタクをやっている中でもしかしたら曖昧にしていたかもしれない、アイドルその人にとっての公私のラインがはっきり見えたことに、多分動揺した。動揺して、ちょっと寂しいって思った。それが驚愕と祝福の間にあった感情かな、と今は思います。

 

現場に行けばまた別の感情が生まれるかも…そう思ってましたけど、The ONESコン行きましたけど、まあ結婚する前となんら変わりませんでした(爆)。ひろしはかっこいい、ひろしが愛しい、ひろしが好きだ。そんな思いをこめて、横アリのスタンド席から、アリーナをトロッコで回る自担に向かって、めっちゃ「ひろしぃ〜〜〜〜!!!」って叫んだ(呼び捨てでごめん)。そしてスタトロで目の前に来た他のメンバーにもしっかり名前呼んで手振った。節操のないオタクです。

 

ぜんっぜん関係なかった。ステージの上の彼は輝いていた。眩しかった。2年前のコンサートで見た姿と何も変わっていなかった。

 

私は基本的に、アイドルに対しては、表舞台で輝く姿を見せてくれればそれでいい、だから仕事干されるようなことしなければ自担に関わらず別に何でもいいかなって思ってました。んで、今回結婚してから初めてのコンサートに行って、それが確かなものになりました。要は「自担が結婚したことによって、自分がなかなかオタ卒できない人間だということに気づいた」んです。あ、やばい、私普通にオタク続けられるわ、フェードアウトとかさらさらできないわ。一番厄介なハマり方してる。

 

でも辛いとか、悲しいとか思ったり、担降りしたりした人も一定数いると思うし、その人達を否定する気はもちろんないです。

要は、アイドルに何を求めるか、の違いだし。三者三様、十人十色でしょ、そんなの。お互いがお互いのことどうこういうことないじゃない。

 

ただ、私にとっては、長野さんの結婚は、彼をアイドルとして好きでいることにそこまで影響がなかった。それだけの話です。

 

だって今日も長野さんの顔は綺麗だし、優しさがにじみ出てるし、美味しそうにご飯を食べて、変態って呼ばれるほどの食への探究心を披露している姿を、何より、ステージの上で歌って踊る姿を、今日も見れる。

地球はまだ、V6の長野博をのせて回ってる。

 

だから私は、今日も明日も、長野博担当です。

 

だからどうか、少しでも長く、6人がV6でいますように。22年も走り続けて来た人たちに願うのは、わがままかもしれないけれど。でもごめん、まだあなたたちがV6でいるところ、もっともっと見ていたいです。まだオタクをやっていたいです。だからどうか、最後のわがまま聞いてください(突然の引用)。

 

V6のみなさん、22周年おめでとうございます。23年目も、そしてその先も、どうか6人で走り抜けてください。

 

 

 V6が、大好きです。